北海道胆振東部地震により、被災された方々には謹んでお見舞い申し上げます。

今回の地震では、日本エレベーター協会会員社が保守を行っているエレベーターのうち、北海道において、23 件の閉じ込めが発生しました(国土交通省HP)。
地震が発生した場合のエレベーターの対応についてまとめましたので、今後の参考にしていただけると幸いです。
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地震時管制運転装置

地震時管制運転装置とは、地震発生時にエレベーター内の閉じ込め事故を防ぎ、被害を最小限に抑えることができる装置です。
2009年9月以降設置されたエレベーターでは設置が義務化されています。

地震動には初期微動(P波)と大きな地震波である主要動(S波)があり、地震感知器が揺れを感知すると、エレベーターは最寄り階に自動停止します。着床後、自動的に戸が開きますので、速やかに避難してください。

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停電時自動着床装置

停電時自動着床装置とは、停電になった時にエレベーター内での閉じ込め事故を防ぐ装置です。

エレベーターに停電時自動着床装置ある場合には、停電が発生するとエレベーターがバッテリー電源に切り替わります。その後自動的にエレベーターを最寄り階まで運行して待機させます。

もしも首都直下地震が起こったら…

北海道胆振東部地震では23件のエレベーター閉じ込めが発生しましたが、もしも午前3時8分といった深夜ではなく日中に地震が起きていたとすると、もっと多くの閉じ込めが発生したと言われています。
朝の8時ごろに発生した大阪北部地震では339件の閉じ込めが発生しました。

今後30年以内に70%の確率で発生すると言われている首都直下地震ですが、もし人々がエレベーターを多く利用する時間帯に発生したら、深刻な状況になるかもしれません。

エレベーター閉じ込め救出訓練

i-tec24のエレベーター閉じ込め救出訓練は、救助者の到着を待つのではなく、自分達で閉じ込められた人を救出するもので、エレベーターのしくみや機器の安全な扱い方などを学び、救出を実際に体験する訓練です。

「震災後にビルで火災が発生」「ビルに津波が押し寄せてくる」…、震災では想定外のことが起こるかもしれません。いざという時のために住民が自らカギを開けて救出できるようにする「エレベーター閉じ込め救出訓練」に参加してみてはいかがでしょうか。
お問い合わせは、0120ー678ー480。i-tec24まで